●「人質カノン」 著者:宮部みゆき 文藝春秋 1996年1月
~楽天ブックスの商品説明から引用~
「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、
尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。
事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた
表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る
「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー
七篇を収録。
人質カノン/十年計画/過去のない手帳/八月の雪/
過ぎたこと/生者の特権/漏れる心
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短編集なのでさらっと読むことができます。
ミステリー小説と言うより、日常の裏側という感じでしょうか。
ありそうで、なさそうなナンとも言えないお話です。
「十年計画」と「過ぎたこと」がよかったです。
・過去のない手帳
大学生の主人公は、電車の網棚に女性向けの月刊誌を
見つける。その雑誌には真新しい手帳が挟んでいて、
アドレス帳に一人の女性の連絡先だけが書いてあった。
その手帳のことを忘れてまもなくして、その女性が
住んでいるマンションで火事があったことを知り、さらに
その女性は行方不明だということ。
主人公は、彼女を探すことにする。。。
・八月の雪
主人公は中学生。いじめっ子グループに追いかけられ
ている途中で道路に飛び出してしまい、トラックにはねられ
片足を失ってから、家にこもる生活をしている。
ある日、病気で入院していた祖父が亡くなった。
祖父の文箱の中から、祖父が若い頃に書いたと思われる
遺書が出てきた。
「おじいちゃんはなぜ遺書を書いたのか?」その疑問を
解決したくて、少年はおじいちゃんの周りを調べだす。。。
・過ぎたこと
主人公が勤める探偵社に一人の中学生の少年がやってきた。
その探偵社が企画した「エスコートサービス」を受けたいとのこと。
エスコートサービスとは、帰宅が遅いOLなどの依頼を受けて
会社から家まで安全に送り届けるサービスのこと。
その少年は同級生からいじめられていて、校内では教師の目が
あるからさほどいじめられないが、校外でのいじめがひどいので
そのいじめから守ってもらいたかったのだった。
しかし、その少年が教えてくれた連絡先は全くのでたらめであった。
主人公は必死で少年のことを探したが見つからず終い。
それから、5年近くが経過し、電車の中で大人になった少年を
見かける。。。
・生者の特権
社内恋愛の彼氏がいる主人公のOL。
結婚間近と考えていたが、実は二股をかけられていて、
振られてしまう。
自殺をしようと、飛び降りるのに最適なビルを探している途中で
真夜中の学校に忍び込もうとしている少年を見つける。。。
・漏れる心
旦那の転勤が元で、都内に買ったマンションを売ろうと
している主人公。バブル時代に購入した物件なので、
ローンの残高もたっぷり残っており、なかなか買い手が
つかない。思い切ってオープンハウスにし、見学者を募る
ことにするが、その当日に天井から水が漏れ出し、室内は
水浸しに。
階上に住んでいる住人とはいったいどんなヤツなのか?
●「年に一度、の二人」 著者:永井するみ 講談社 2007年3月

~楽天ブックスの商品説明から引用~
「僕は待っています。必ず」来年の同じ日に、同じ場所で。
男と女は再会の約束をした。一年後の再会を約束した
男女の愛のかたち。
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「最近読んだ本一覧38」の『Colors』というアンソロジーで
「ターコイズブルーの温もり」という永井さんの作品を読んだことが
ありました。
それで、名前に印象があり、図書館で借りてみました。
尻切れとんぼっぽいエンディングだったので、最後は結局
どうなったのかは分からず、ちと不満ですが、ストーリーは
なかなかおもしろく感じました。
すっごい昔の話ですが、「10年後の再会を約束したい」と
思った人がいましたが、もちろん、そんな約束はできないまま。
そのことが思い出されました。
~あらすじメモ~
香港の競馬場・ハッピーバレーで翌年の同じ日にこの競馬場で
再会を約束した二組の男女。
この二組の男女には繋がりはない。
一組は、インテリア関係の会社に勤める女性・沙和子。
彼女には医者している夫と息子がいる。
夫は、看護士と不倫をしていて、夫婦の仲、既に終わっている
と感じている。
沙和子は息子が乗馬クラブに通っていることもあり、馬に興味を
持っていて、香港出張に行った時のオフタイムにハッピーバレー
競馬場に行く。
そこで出会った男は、昔、一緒に仕事をしたことがある建築関係
の男性・門倉。
二人は、翌年の10月の第3水曜にこの競馬場で再会することを
約束する。
もう一組は女友達と香港旅行に来た夏凜。
そこでケンタッキー州の大学に通う朗という5歳年下の男性と
知りあう。
朗は牧草の研究をしていて、馬を見るためにハッピーバレーに
行こうと夏凜を誘う。
朗は来年の同じ日にまたここで再会しようと夏凜に言う。
沙和子の夫、息子や夏凜の母、夏凜の恋人らしき・飯島も
からみ、最後には二組の話がつながる。
この二組のカップルはいったいどうなるのか?

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