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2016.07.28

最近読んだ本一覧467

●「家庭用事件」 著者:似鳥鶏  東京創元社 2016年4月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    市立高校に入学したばかりの頃は、
    こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、
    波瀾万丈な学園生活を送るとは、
    僕は想像だにしていなかった--。
    『理由あって冬に出る』の出来事以前に
    映画研究会とパソコン研究会との間に
    起こった、柳瀬さん取り合い騒動を描く
    「不正指令電磁的なんとか」。
    葉山君の自宅マンションで起こった
    怪事件「家庭用事件」。
    葉山君の妹・亜理紗の学校の友人が
    遭遇したひったくりから、葉山家の
    秘密が垣間見られる「優しくないし
    健気でもない」など、5つの謎を
    描いたシリーズ第2短編集。

    【目次】
    不正指令電磁的なんとか/
    的を外れる矢のごとく/
    家庭用事件/
    お届け先には不思議を添えて/
    優しくないし健気でもない

  -----
  『理由あって冬に出る』は未読なので、
  つながりを楽しむことはできませんが、
  これかこれで楽しめました。
  主人公の葉山くんと妹の亜理紗(美人みたい)
  あと、謎解きが得意の伊神さん。
  学園ミステリーで、人が死なず、読後感も
  よい短編ばかりです。


●「硝子の太陽R-ルージュ」 著者:誉田哲也  光文社 2016年5月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    祖師谷で起きた一家惨殺事件。
    深い闇の中に、血の色の悪意が仄見えた。
    捜査一課殺人班十一係姫川班。
    警部補に昇任した菊田が同じ班に入り、
    姫川を高く評価する林が統括主任として
    見守る。個性豊かな新班員たちとも、
    少しずつ打ち解けてきた。
    謎の多い凄惨な事件を前に、捜査は
    難航するが、闘志はみなぎっている-
    そのはずだった。日本で一番有名な
    女性刑事、姫川玲子。凶悪犯にも
    臆せず立ち向かう彼女は、
    やはり死に神なのか?

  -----
  姫川シリーズ側のストーリー。
  冒頭から誉田さんらしい(?)グロテスクな
  殺人の描写が…。
  菊田やガンテツ、井岡といつものメンバが
  総揃い。

  ネタバレですが、犯人は元米軍兵の孫。
  孫の証拠隠蔽のために、祖父が動いたというもの。


●「硝子の太陽N-ノワール」 著者:誉田哲也  中央公論新社 2016年5月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    沖縄での活動家死亡事故を機に
    「反米軍基地」デモが全国で激化した
    二月、新宿署の東弘樹警部補は
    「左翼の親玉」を取り調べることに。
    その直後、異様な覆面集団による
    滅多刺し事件が起こる。被害者は
    歌舞伎町セブンにとってかけがえの
    ない男。社会に蔓延る悪意の連鎖を
    断ち切るべく、東とセブンの共闘が
    始まる!

  -----
  ジウシリーズ側のストーリー。
  ジウというより、「歌舞伎町セブン」の
  イメージが強い。
  さきにR(ルージュ)を読んだのですが、
  こっちの方が面白いし、2つの作品が
  つながる点が多いような気がします。

  東警部と姫川警部、そして東警部とガンテツの
  交差点。
  セブンの一員・フリーライターの上岡が
  殺されたのは悲しい。
  6人になったセブンはどうなるうでしょうか。


●「自薦 THE どんでん返し」
 著者:綾辻行人、有栖川有栖ほか  双葉社 2016年5月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    十七歳年下の女性と結婚した助教授。
    妻が恐るべき運命を告白する…。
    ベストセラーを目指せと、編集長に
    たきつけられた作家はどこへ…。
    完璧なアリバイがあるのに、自分が
    犯人と供述する女子高生の目的は…。
    貸別荘で発見された五つの死体。
    全員死亡しているため、誰が犯人で
    誰が被害者なのか不明だ…。
    推理作家が、猟奇殺人の動機を
    解明すべく頼った人物とは…。
    独身の資産家を訪ねた甥。
    その甥には完全犯罪の計画があった…。
    六つのどんでん返しが、
    あなたを虜にする。

    【目次】
    再生(綾辻行人)/
    書く機械(有栖川有栖)/
    アリバイ・ジ・アンビバレンス(西澤保彦)/
    蝶番の問題(貫井徳郎)/
    カニバリズム小論(法月綸太郎)/
    藤枝邸の完全なる密室(東川篤哉)

  -----
  ・再生(綾辻行人)
    付き合った女性は、手足を切っても
    再生される力を持っていた。
    ある日、その女性が顏に大きな怪我を
    負ってしまう。
    男性は意を決して、女の首を切り落とし、
    頭は庭に埋め、体は椅子に座らせた。
    しかし切り落とした首から頭は生えて
    こない…。
    あきらめの気持ちが芽生えたとき、
    ドアの外から物音が。

  ・書く機械(有栖川有栖)
    とある文学賞を受賞した作家に対して、
    出版社の編集長が必ず売れっ子の作家に
    してみせると。
    そして、その作家が連れていかれた
    缶詰部屋は、文章を打ち続けないと
    深い穴に落ちてしまうという机と
    椅子だった。

  ・アリバイ・ジ・アンビバレンス(西澤保彦)
    同級生の美人女子高生が
    同じ高校の男児高校生を殺害したという。
    しかし事件が起こった時間、
    主人公の男子学生は犯人の女子高生が中年男性と
    古い蔵に入っていくところを目撃している。
    彼女はアリバイがあるのに、なぜ殺害したと
    自供したのか。

  ・蝶番の問題(貫井徳郎)
    別荘で、5人の若い男女の死体が見つかった。
    その謎を主人公の刑事が友人の作家に持ち込んだ。
    作家はどのように謎解きをするのか。

  ・カニバリズム小論(法月綸太郎)
    同棲していた女を殺害し、
    食べていた犯人。

    カニバリズム(人食嗜好食)について
    描かれた作品。

  ・藤枝邸の完全なる密室(東川篤哉)
    烏賊川市・鵜飼探偵シリーズ。
    資産家の男が密室で首つり自殺をした。
    その事件の直後に、現場を訪れた鵜飼。
    自殺ではなく甥っ子が仕組んだ殺人事件を
    暴く。


●「炎罪」 著者:鏑木蓮  講談社 2016年5月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    京都市内にある自傷患者専門クリニック
    兼自宅が全焼。精神科医・山之内一蔵が
    焼死体として発見され、妻・和代とは
    連絡がとれないままである。
    警察はクリニックの患者で山之内医師と
    トラブルのあった連続放火犯・長門に
    疑いの目を向けるも決め手に欠け、
    さらには自殺説、行方不明の妻犯人説
    など様々な推理が飛び交い捜査が
    難航した。
    混乱の中、下京署の片岡真子は
    山之内医師周辺のある事故に目を向け、
    思わぬ推理を展開するが……。
    「お嬢」と呼ばれた京言葉の女性刑事が
    情熱で事件に挑む警察ミステリー!
    デビュー10周年・乱歩賞作家・
    鏑木蓮が放つ渾身作!!

  -----
  「京都・花街の女刑事 片岡真子シリーズ」の
  2作目。
  でも1作目の「エクステンド」
  (その後、「時限」に改題)は読んでいません。

  警察には似合わない、はんなりした京言葉。
  真子の実家は置屋から依頼されて、
  舞妓さんに掃除洗濯、礼儀作法を教える
  「仕込み」をしているため、舞妓さんと一緒に
  暮らしているから、自然と言葉遣いも舞妓風に
  なってしまっているという。

  火事を起こした犯人を捜すのに、
  亡くなった医師の教え子を追い、
  その教え子も仙台で投身自殺をしているこを
  知る。そして。その教え子が慕っていた医師
  (亡くなった医師の弟子でもある)に
  たどり着くが、京都県警付きの医師であった。
  その医師が犯人なのか!?


●「虫たちの家」 著者:原田ひ香  光文社 2016年6月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    九州の孤島にあるグループホーム
    「虫たちの家」は、インターネットで
    傷ついた女性たちがひっそりと
    社会から逃げるように共同生活を
    している。新しくトラブルを抱える
    母娘を受け容れ、ミツバチとアゲハと
    名付けられる。古参のテントウムシは、
    奔放なアゲハが村の青年たちに
    近づいていることを知り、自分の
    居場所を守らなければと、「家」の
    禁忌を犯してしまう。
    『母親ウエスタン』『彼女の家計簿』
    で注目の作家が描く、
    女たちの希望の物語。

  -----
  グループホームを作った田中マリア以外の
  同居人は、お互い本名を知らない。
  テントウムシ(主人公の田中美鈴・マリアの
  養女になったので田中を名乗っているが、
  旧姓は氷室)、ミミズ、オオムラサキ、
  そして母娘で入居したミツバチとアゲハ。

  禁忌とは「インターネットの使用禁止」。
  インターネットを使えば、同居人の素顔を
  知ることが出来るから。
  皆、リベンジポルノの被害者。

  美鈴は親類の葬式に出るために
  上京した際、アゲハの素性をネットで
  調べたり、アゲハが通っていた高校生に
  聞いて調べ、そのことがマリアに
  バレる。


●「代体」 著者:山田宗樹  KADOKAWA 2016年5月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    『百年法』(第66回日本推理作家協会賞)
    から4年。新たに現代社会に
    問いかける衝撃の問題作にして、
    一気読み必至のエンターテインメント
    大作!
    人工知能が実現しつつある現代に
    生きる全ての人に問う--
    「あなたは、本当にあなたですか?」

    近未来、日本。
    そこでは人びとの意識を取り出し、
    移転させる技術が発達。
    大病や大けがをした人間の意識を、
    一時的に「代体」と呼ばれる「器」に
    移し、日常生活に支障をきたさない
    ようにすることがビジネスとなって
    いた。
    大手代体メーカー、
    タカサキメディカルに勤める八田は、
    最新鋭の代体を医療機関に売り込む
    営業マン。
    今日も病院を営業のためにまわっていた。
    そんな中、自身が担当した患者
    (代体を使用中)が行方不明になり、
    無残な姿で発見される。
    残される大きな謎と汚れた「代体」。
    そこから警察、法務省、内務省、
    医療メーカー、研究者……
    そして患者や医師の利権や悪意が絡む、
    壮大な陰謀が動き出す。
    意識はどこに宿るのか、肉体は
    本当に自分のものなのか、
    そもそも意識とは何なのか……。
    科学と欲が倫理を凌駕する世界で、
    葛藤にまみれた男と女の壮大な
    戦いが始まる!

  -----
  車の「代車」と同じように、
  ”代わりの体”で「代体」。
  ロボットに意識を移したり、
  カラになった体に意識を移す
  ことでできるようになった未来。
  そんな技術が実現し、普通に使える
  社会になったとき…。

  詳しい技術の話やクライマックスの
  展開はあまり気をひかれませんでしたが、
  「百年法」同様にとても興味深い
  テーマでした。


●「女學生奇譚」 著者:川瀬七緒  徳間書店 2016年6月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    フリーライターの八坂駿は、
    オカルト雑誌の編集長から
    妙な企画の依頼をされる。
    「この本を読んではいけない…」
    から始まる警告文と古書を、
    竹里あやめという女が持ち込んで
    きたのだ。その古書の本来の
    持主である彼女の兄は数ヶ月前に
    失踪、現在も行方不明。
    このネタは臭う…
    八坂は、タッグを組む
    カメラマンの篠宮、
    そしてあやめとともに謎を追う。

  -----
  元々この本は昭和3年位に発行されたものと
  されていたが、本の紙質やインク、
  印刷方法から、紙は古いが、印刷自体は
  最近されたものだと知る。
  また、本の間に挟まっていた値札から
  売り主の古本屋を特定。
  でも、その古本屋は取り扱っていないという。

  段々と仕組まれた話だと気付く八坂と
  相棒のカメラマンでアーミースタイルをしている
  大柄の女・篠宮。
  最後は、二人がこの話を仕組んだ
  相手を特定し、これから反撃をしようと
  するところで終わります。

  これからさらに続くのか!?
  不完全燃焼という気もしますが、
  この終わり方は読者の想像力を膨らます
  いい終わり方のような気もします。
  自分勝手(作者勝手?)でもありますが…。


●「罪人よやすらかに眠れ」 著者:石持浅海
  KADOKAWA 2015年11月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    訪れた者は、この場所で自らの業と
    向き合う。それは揺らがぬ、
    この《館》のルール。

    「この館に、業を抱えていない人間が
    来てはいけないんです」

    北海道札幌市、中島公園のすぐそばに
    不思議な《館》がある。
    公園と同じ名の表札を掲げるその建物に、
    吸い寄せられるように足を踏み入れた
    客の境遇はさまざまだ。
    「友人と、その恋人」を連れた若者、
    「はじめての一人旅」に出た
    小学生の女の子、
    「徘徊と彷徨」をせざるを得ない
    中年男性、
    「懐かしい友だち」を思い出すOL、
    「待ち人来たらず」に困惑する青年、
    「今度こそ、さよなら」をするために
    過去をひもとく女性……。
    そして彼らを待ち受けるのは、
    北良(きたら)と名乗るおそろしく
    頭の切れる男。
    果たして迷える客人たちは、
    何を抱えて《館》を訪れたのか?

    ロジックの名手が紡ぐ、6つの謎。
    まったく新しい《館》ミステリ、
    ここに誕生!

    【目次】
    友人と、その恋人/
    はじめての一人旅/
    徘徊と彷徨/懐かしい友だち/
    待ち人来たらず/
    今度こそ、さよなら

  -----
  「業」を抱える人間だけが引き寄せられる
  札幌市内の館。
  本人たちは、業を抱えれているとは
  思っておらず、意もせずこの館を
  訪れる。
  そして館の住人が、本人の業を明かすという
  ストーリー展開です。

  石持浅海さんの作品はアンソロジーで
  読んだことがあるのですが、単行本は初めて。
  また機会があれば、別の作品も読んでみたいです。


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