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2016.09.10

最近読んだ本一覧470

●「確証」 著者:今野敏  双葉社 2012年7月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    都内で起きた強盗事件と窃盗事件。
    警視庁捜査3課で盗犯捜査ひと筋の
    萩尾秀一は、ふたつの事件には
    繋がりがあるとして、部下の
    武田秋穂とともに捜査を始める。
    捜査1課との軋轢や駆け引きの中で、
    ベテランの萩尾は何を見て、
    若い秋穂は何を考えるのか。
    「継続」と「ひらめき」が融合
    した円熟の警察小説。

  -----
  2013年に『確証・警視庁捜査3課』
  でドラマ化。
  萩尾秀一役が高橋克実、
  武田秋穂役が榮倉奈々。

  宝石店での強盗事件が発生したあと、
  12時間後に同じく宝石店で窃盗事件が
  発生。
  手口が全く異なり、接点もないかと
  思われたのですが、萩尾刑事が2つの
  事件に興味を持つ。

  窃盗と強盗。
  同じように物を盗むという犯罪でも、
  手口が全く異なる。
  窃盗犯と向き合って長いベテラン刑事と
  若い女性刑事がコンビを組んでいるのも
  面白いです。


●「明日の色」 著者:新野剛志  講談社 2015年4月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    スカイツリーに踊る下町に起きる奇跡。

    妻子に逃げられたダメ男・松橋吾郎は、
    ただいま低額宿泊所の施設長。
    貧困ビジネスに食い物にされる入所者
    たちの面倒を見ながら目をつけたのが、
    元ホームレスの若者・魁多の絵だった。
    吾郎が後見人をつとめる若きアーティ
    ストは、本物なのか。失った家族を
    取り戻すため、吾郎は起死回生の一手
    「ギャラリスト」に全てを賭ける!
    日々の営みの大切なことが詰まった、
    元ホームレス作家ならではの人情物語。

  -----
  ホンワカ物語。
  人も死なず、そんなにひどいことも起きず、
  安心して読めます。

  主人公は松崎吾郎・39歳。
  会社をつぶしてしまい、妻に愛想をつかされ
  離婚。小学生の息子がいる。
  ホームレスをしていたが、高校時代の同級生が
  不動産関係の会社を営んでいて、その配下の
  簡易宿泊所の施設長をしている。

  ある日、入所者の魁多が壁に書いた落書きが
  バーのオーナーに目につき、20万円で
  バーの壁に絵を書くことになる。
  魁多の才能に気付き、ギャラリーのオーナー
  になることを決意。
  生まれ育った葛飾の商店街の空き店舗に
  ギャラリーを開くことに決める。

  ギャラリーを立ち上げる資金を元妻の婚約者
  (高校の後輩である男)に借りたり、
  魁多に絵を描かせるためにいろいろと工夫を
  したりと吾郎の苦労は尽きない。
  ギャラリストとして吾郎は成功できるのか!?

  魁多の住むアパートに住む小学生の虐待や
  ホームレスなどの貧困生活者問題、
  絵画ビジネスの話、商店街の活性化など
  いろんな話題が詰め込まれていますが、
  そんなごちゃごちゃ感は感じさせない
  ストーリー展開です。

  ギャラリーのオープンについては、
  デザイン設計や施工を行う大学生が
  ひょっこり見つかったりと、都合のよい点も
  ありますが、全体の面白さで、万事OKだと
  思います。
  映像化してドタバタ風になっても面白いかも
  しれません。


●「おかえり、Mr.バットマン」 著者:佐川光晴
  河出書房新社 2012年4月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    結婚生活20年にして「離婚」という
    一大決心をした彼の家へ突如ホーム
    ステイすることになったのは、世界的
    ベストセラー作家の娘だった!?
    家族?お金?
    それとも…彼女と愛の逃避行!?
    山名順一(48歳)、翻訳家兼主夫、
    決断の時。

  -----
  翻訳の仕事を家でして、家事や子育てなど
  家のことをしてきた主人公。
  妻は中学校の教師で、教頭をしていて、
  息子は京都の大学に進学して、家を出た。
  子どもの世話をしなくてもよくなり、
  夫婦で生活をしているのも意味がないように
  感じて離婚も視野に考えているところに
  海外の有名作家の娘が執筆する話の
  翻訳作業の依頼が舞い込む。

  翻訳家として夫として、父として
  山名がどのように行動を起こすのか?

  ちなみにタイトルの「バットマン」
  (こおもり男)は、山名がこうもりが
  鳥と獣を併せ持つように、翻訳家は
  母国語と外国語のどちらにも通じている、
  と考えているところから来ています。
  つまり、翻訳家はこうもりであり、
  こうもりにはこうもりにしか分からない
  喜びがあるということ。
  なるほどなぁ、と思います。


●「見えざる網」 著者:伊兼源太郎
  KADOKAWA 2013年10月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    「あなたはSNSについてどう
    思いますか?」街頭インタビューで
    否定的に答えた、平凡なサラリー
    マンの今光。その姿が朝のニュースで
    放送されてから、彼の身に偶然とは
    言いがたい危険が次々に襲いかかる。
    混み合う駅のホームで押され落ち
    かけたり、頭上に鉢植えが落とされ
    たり。今光は、中学時代の同級生の
    女性刑事と真相を追うが、背後には
    得体の知れない巨大な黒幕が
    迫ってきて-。
    第33回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

  -----
  街頭インタビューでSNSについてコメント
  してから、次々と危険が迫って来る。
  駅で若者が突然走り出したり、尾行されたり。
  若者への指示はフローラ社というSNS
  運営などをしている会社から、送られてきて、
  若者は人の危険がどうこうというのではなく
  その指示に従うとポイントが貯まるからという
  小遣い稼ぎの感覚だという。

  主人公は今光凜太郎という普通の会社員、
  中学校時代からの友人・末松千春(警察官)と
  一緒に謎に迫る。
  そしてフローラ社が、同じく中学校時代の
  友人で優等生であった野崎によって
  運営されていることをかぎつける。

  --
  出だしはなかなか面白かったが、野崎の動機が
  イマイチ。
  自分の人生を母親によって操作されたことに
  反感を持っての犯行。
  う~~ん。それでこんな事件を起こすかなぁ。


●「空色の小鳥」 著者:大崎梢  祥伝社 2015年9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    静かな感動が胸を打つ
    著者渾身の家族小説!

    その少女は、幸せの青い鳥なのか
    大企業総帥の父が溺愛した亡き兄は
    内縁の妻との間に幼い娘を残していた。
    密かにその子を引き取った弟。
    彼の心を占めるのは、打算か、
    愛情か、それとも--

    少女は、小さな手をひらひらと
    羽ばたくように舞わせた--
    「おまえはちがうから。この家から
    出ていくことを考えろ」
    3年前に急逝した兄・雄一と最後に
    交わした言葉。兄は微笑を浮かべて
    いた。大企業のオーナーである
    西尾木家に後妻の連れ子として
    入ったものの、疎外感の中で暮らし
    てきた弟の敏也は、いまだに
    その真意が分からずにいた。
    ある日、偶然兄に内縁関係の妻子が
    あることを知った敏也は、
    その妻・千秋が末期癌であることを
    突き止める。千秋の死後、6歳に
    なる娘の結希を引き取ることにした
    敏也。だがなぜか、兄を溺愛した
    ワンマン社長の父や一族には、
    そのことを一切知らせずに暮らし
    始めた……。

  -----
  母親が伯母からのひどい仕打ちを受けて
  死亡したことに、恨みを持っている主人公。
  義父の西尾木雄太郎とは養子縁組を
  していないため、莫大になるであろう遺産の
  相続権はない。
  どうやって西尾木家に復讐をするか。

  義父に内緒で、義兄・雄一の内縁の妻との
  子と養子縁組を結び、義父にとっての孫を
  使って、自分との養子縁組を結ぶように
  仕向けていきます。

  敏也の思惑を知らない、彼女の亜沙子や
  高校時代の友人の汐野(おねぇキャラ)の
  存在もアクセントになっていて、3人で
  結希を育てているのもよかったです。

  なかなか面白みのあるストーリー展開。
  最後の最後、結希は本当に雄一の実子
  なのか?というドキドキ感もいい。

  最後まで楽しませてもらいました。


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