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2016.10.27

最近読んだ本一覧475

●「夢は枯れ野をかけめぐる」 著者:西澤保彦  中央公論新社 2008年8月
    

  ~Amazon.co.jpの商品説明から引用~
    勤務先を早期退職し、ひとり静かに暮らす
    中年男・羽村祐太。だが、彼のもとになぜか、
    数々の不思議な事件の相談が持ち込まれ……。
    ミステリ界の雄!西澤保彦ワールド全開!!

  -----
  48歳で独り身の羽村祐太。
  デパートで勤務し、営業成績も優秀で
  それなりに昇進もしていたが、デパートの
  業績は振るわす、早期退職制度で退社。
  貯金はそれなりにしていたので、
  生活はできていた。
  久々に言った同窓会で、同級生だった女性に
  「週1回ゴミの分別をしてほしい」と依頼される。

  --
  老いをテーマにした連作ミステリー短編集。
  ミステリーと言っても、日常の謎。
  親の介護や、自分自身の老後について
  考えらされます。


●「ハゲ川柳」 著者:ツル多はげます会  河出書房新社 2016年8月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    青森県津軽地方のド真ん中にある
    鶴田町。ここには、ハゲをポジティブ
    にとらえ、心から楽しみ、ハゲを
    通じて世の中を明るく照らす平和の
    活動を展開している団体-
    「ツル多はげます会」があります。
    本書は、はげます会のおじいちゃん
    たちが詠んだ“ハゲ川柳”を収録。

  -----
  川柳だけでなく、「ツル多はげます会」の
  活動が面白い。
  ハゲ頭を月に見立てて誰の頭かを当てたり、
  頭に紐を付けた吸盤を付けて引っ張り合いを
  したりととにかく楽しい。
  ハゲ方によるハゲ分類もいい!
  このポジティブさが最高です。


●「ハルとカナ」 著者:ひこ・田中 絵:ヨシタケシンスケ
  講談社 2016年8月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    映画化された『お引越し』、『ごめん』
    など新機軸の児童文学を生み出し続ける
    ひこ・田中さんの描いた小さな小さな恋の
    物語を、『りんごかもしれない』、
    『りゆうがあります』などの大ヒットで
    飛ぶ鳥を落とす勢いのイラストレーター、
    ヨシタケシンスケさんが、豊富な
    挿絵でさらにさらに世界をふくらませた
    一冊です。

    8歳だって、恋をするんです!
    ハルは、「大人は本当にややこしくて、
    がまん強い生き物だな」って思っている
    小学2年生。

    カナは、停留所ごとにバスに乗ったり
    降りたりするカエルを思い浮かべて
    いるうちに、数を数えるのが好きに
    なった、やっぱり小学2年生。

    ハルは、休み時間になると、なんで
    男子は男子と、女子は女子と集まるの
    かなって不思議に思う。

    カナは、ユズやキララといると楽しいし、
    安心できるけど、それって女の子どうし
    だからなのかな?って、これまた
    不思議に感じてる。

    でも、ふたりとも、なんだか気持ちが
    変わってきたことに気がついてたんだ。

    「わたし、ハルくんのこと」、
    「ぼく、カナちゃんのこと」、
    「もっともっと知りたいな」。

  -----
  ヨシタケシンスケさんの絵が気になって
  手に取りました。

  小学2年生が気付いた小さな恋のお話です。
  いいよな。こういう気持ち。
  うちのさちょはどうなんだろう?


●「偶然短歌」 著者:いなにわ、せきしろ  飛鳥新社 2016年8月
    

  ~Amazon.co.jpの商品説明から引用~
    ウィキペディア日本語版の文章の
    中のじわじわくる短歌たち。

    思いがけない詩性と、衝撃の事実、
    ムダ知識にあふれた、傑作短歌100選!

    ピース又吉直樹さん推薦!!

    ●著者からのコメント●
    一見、何の変哲もない普通の文章の中に、
    偶然57577のリズムが含まれている
    場合があります。そのような「偶然」
    の57577を「短歌」とみなした
    ものを「偶然短歌」と呼び、
    まとめたのがこの本です。

    この本には、ウィキペディア日本語版の
    文章の中から見つけた「偶然短歌」が
    100首、収録されています。
    と言っても、ウィキペディアには
    大量の文章があるため、この中から
    「偶然短歌」を一つひとつ見つけ出す
    のはかなり骨の折れる作業になります。
    著者はプログラマーであったため、
    文章中から「偶然短歌」を機械的に
    見つけ出すプログラムを作って
    みました。「偶然短歌発見装置」の
    ようなものです。

    「装置」の作成には苦労があり、
    単純に抽出しても短歌とは言いがたい
    57577がたくさん出てきて
    しまったため、抽出しては抽出
    ルールを見直し、抽出しては
    抽出ルールを見直し……、
    ということを繰り返しました。
    そうして、できあがった「装置」に
    ウィキペディアのすべての文章を
    入れてやり、数時間ほど待つと、
    「装置」からは大量の「偶然短歌」
    が出てきました。その数は、なんと
    約5,000首にものぼりました。
    それらはTwitterで
    「偶然短歌bot」のつぶやきと
    して、日々発表されています。

    この本に収録の100首とは、
    その中から厳選されたものです。
    Twitterではおそらくまだ
    発表されてない短歌も収録しています。
    せきしろさんの文章と共に、
    ぜひお楽しみください。

  -----
  いなにわさんが作ったPGで抽出した57577を
  せきしろさんが選歌し、コメントを記載した本。

  気に入ったのをPickUp。
  複数の単語がちょうど57577になっているのが
  好きです。

  【学問編】
  「アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、
     中央アジア、およびシベリア」
      ~モロカン派~
 
  「柔道部・バレーボール部・卓球部・
     ハンドボール部・吹奏楽部」
      ~一宮市立北部中学校~

  「剣道部、新体操部、水泳部、
     ソフトテニス部、ソフトボール部」
      ~埼玉県立春日部女子高等学校~

  【生活編】
  「単独の外出禁止、映画館、
     ボウリング場、ゲームセンター」
      ~門限~

  「コンコース横にはりそな銀行の
     現金自動預け払い機」
      ~阪神競馬場~

  【名前編】
  「西側にあったホームは撤去され、
     花壇に花が植えられている」
      ~三方駅~


●「宝石 ザ ミステリー Red」 
  編者:小説宝石編集部  光文社 2016年8月
    

  ~読書メーターのあらすじから引用~
    赤--ミステリーにもっともふさわしい、
    妖しい色
    血の滴りを思わせ、犯罪の香りを
    漂わせる--Red
    今回の「宝石 ザ ミステリー Red」
    では、本格推理にとくに注目。
    紅に染まる謎の世界があなたを
    不思議な陶酔へと誘うでしょう……

    東野圭吾 小杉健治 深町秋生
    前川裕 澤村伊智 曽根圭介
    大石直紀 東川篤哉 若竹七海
    鳥飼否宇 深水黎一郎

  -----
  ・壊れた時計(東野圭吾)
    ネットで依頼された闇の仕事で
    食いつないでいた男。
    今回は、ある部屋に行き、
    箱を取って、指定した場所に運んで
    ほしいというといういう依頼であった。
    しかし、その部屋の住人が急に帰宅し、
    誤って殺してしまった。
    住人の腕時計は殺された時間の
    10分前を差し止まっていた。
    殺された時刻を偽装しているように
    見えては困るので、男は、その腕時計を
    持ち出し、修理してもとに戻して
    おいたが…。

  ・留守番(曽根圭介)
    男は、娘の帰りを自宅で待っていた。
    すると、娘の彼氏だという男が
    やってきて、彼女が帰って来るまで
    待つという。
    彼氏は、彼女は母子家庭だと
    聞いていたが、家にいた男が
    別れて暮らしている父親だと
    思い込んでいた。
    しかし、男は、娘に付きまとう
    デリヘルの店長であった。

  ・仏像は二度笑う(大石直紀)
    幼いころから手が器用で、仏像を作る世界に
    入った主人公。腕はめきめき伸ばしたが、
    ギャンブルにはまってしまい、
    仏像作りの師匠から縁を切られた。
    その後、古い寺が立て替えられる際に
    出る廃棄用の柱から骨とうの仏像の
    模造品を作り出し、詐欺を働くようになる。

  ・洋上の告白(前川裕)
    11日間のカリブ海クルーズの船に乗っていた
    アメリカで寿司店を経営する兄妹。
    男は日本でとある大学教授を殺害しており、
    そのことを知っている伯父(同じ船に乗船してる)
    も殺害しようとしていた。
    その船に東洛大学教授で犯罪心理学者の高倉と
    その夫人が乗船していた。

  ・ひとんち(澤村伊智)
    歩美は大学時代の同級生の恵と一緒におなじく
    同級生の香織の家を訪問することになった。
    香織は元自衛官の夫と一人息子を持ち、
    専業主婦で優雅な生活を送っていた。
    3人の会話から、それぞれの「家」の違いや
    習慣の違いを感じさせる話。

  ・黒い袖(若竹七海)
    今日は妹・原梅乃の結婚式。
    主人公の竹緒(本人は尼さん)の
    家は警察一家。
    新郎ももちろん警察官。
    結婚式場では、新婦側のスピーチの
    ドタキャンがあったり、事件の
    進展があったので8人の出席者が
    急きょ欠席になったり、新婦が
    控え部屋に閉じこもったりと、
    様々な難題が竹緒に降りかかって
    くる。

  ・天網恢恢疎にして漏らさず(鳥飼否宇)
    とある県で大地震が発生。
    ネットでニュース配信をしている
    郷田プロダクションを経営する
    自称ジャーナリストの郷田とともに、
    バイトのトモミ(主人公の男)は被災地
    を訪れる。
    被災地で、旧家の藏から小判を盗み出そう
    として圧死している男を発見した。

  ・生存者一名(深水黎一郎)
    主人公の橿原悠輔は伯父に借金を返済してもら
    おうとして、伯父宅を訪問していた日に
    自分の村が土石流に流され、妻と子ども
    二人を亡くした。
    事故現場をリポートしていた女性
    アナウンサーなどの取材に腹を立て、
    数人を投げ飛ばした。現行犯逮捕され、
    たが不起訴処分となり、その後は
    日雇いで仕事をしていた。
    数年度、日雇いの工事現場でかつての
    アナウンサーと再会。
    恋に発展しようとするが…。
    --
    深水さんらしいどんでん返しの作品です。
    ちょっと腹が立ちますが…。

  ・とある密室の始まりと終わり(東川篤哉)
    烏賊川市の探偵鵜飼杜夫と助手の戸村流平。
    老婦人から息子の嫁が不倫をしているのでは
    ないかという調査依頼を受け、
    証拠を入手。息子宅を老婦人と訪問するが
    密室の自宅のふろ場で、息子のバラバラ死体
    が発見される。

  ・苦い制裁(深町秋生)
    山形の椎名留美が登場する話。

    ガールズバーの女に入れ込み、ストーカー
    行為をしていた男。
    その事件解決後に、
    別の男が女から付きまとわれているという。
    ストーカーが流行りなのか?

  ・迷宮刑事(小杉健治)
    浜野孝之刑事の話。
    婚約者は大先輩の叔父から
    紹介された芦田美苗。

    窃盗事件があり、近隣の公園で
    怪しい男に職質をかけたら
    麻薬取締捜査の捜査官。麻取が
    追っていた男が気付き、
    その男は証拠隠滅を図った。
    大目玉をくらう浜野。

    その男が麻薬を公園にいた誰かに
    渡した可能性があり、
    公園のベンチにいたカップルに
    に事情を聴くと、実はそのカップルが
    盗難の犯人であり、
    盗難物の刀から、過去に迷宮入りと
    なっていた殺人事件の犯人が分かる
    というお話。


●「失踪者」 著者:下村敦史  講談社 2016年9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    10年前、あいつは死んだはずだった--

    極寒の氷雪峰に置き去りにされ、
    “時”とともに氷漬けになったはずの友。
    しかし、対面した遺体は明らかに歳を
    とっていた……

    2016年、ペルーはブランカ山群。
    山岳カメラマンの真山道弘は単身
    シウラ・グランデ峰を登っていた。
    10年前、クレバスに置き去りに
    してしまった親友・樋口友一を迎えに
    きたのだ。
    ずいぶん待たせて悪かったな--
    クレバスの底に降り立ち、樋口を
    見つけ出した真山だったが、遺体の
    顔を覆う氷雪を落として驚愕する。
    極寒のクレバスに閉じ込められた
    遺体は、歳を取ることなく凍りついて
    しまうはず。しかし、樋口の顔は
    明らかに10年前より老いていたのだ。
    なぜだ、ありえない。まさか、樋口は
    あの時生還していたのか?ならばなぜ
    連絡をよこさなかった?そしてなぜ
    同じ場所で命を落としている?
    樋口、お前は一体何をしていたんだ?

    親友が過ごした、謎に包まれし“歳月”。
    真相にたどり着いたとき、あなたは
    きっと胸を熱くする。

    注目の乱歩賞作家が仕掛ける、
    哀しき罪と罰。
    『生還者』につぐ感涙必須の
    山岳ミステリー!

  -----
  大学時代、別の大学であったが、山岳部の
  大会で知り合った真山と樋口。
  樋口は口数が少なく、一人で山に登るタイプ
  の男であったが、真山を意気投合。
  二人で、K2のかつ難易度の高い南南東
  リブルートで登頂することを目指していた。
  しかし真山の仕事の関係で、挫折。
  二人は疎遠になってしまう。

  しばらくして、シウラ・グランデに真山と
  樋口、樋口を敵対視していた、宮崎という
  男と上るが、樋口はクレバスに落ちて
  死んでしまったと思っていた。

  10年後、真山がクレバスに迎えに行くと
  樋口は、10年前より年を取っていた。
  調べていくと、芯だはずだった樋口は
  自力で下山し、別の人物となって、
  世界の山々に登頂していた。

  その謎は、真山と疎遠になっていたとき、
  世界的に活躍していた榊という登山家の
  山岳カメラマンとして樋口が活動していたこと
  が原因であった。

  --
  相変わらず、山岳用語がわからないので、
  山の名前とか道具の名前とかを調べながら
  読みました。
  でも楽しかった。
  真山と樋口の男の友情を感じる作品でした。


●「何様」 著者:朝井リョウ  新潮社 2016年8月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    生きていくこと、それは、
    何者かになったつもりの自分に
    裏切られ続けることだ。
    光を求めて進み、熱を感じて立ち止まる。
    今秋映画公開予定『何者』アナザー
    ストーリー集。

    光太郎が出版社に入りたかったのは
    なぜなのか。
    理香と隆良はどんなふうに出会って暮らし
    始めたのか。
    瑞月の両親には何があったのか。
    拓人を落とした面接官の今は。
    立場の違うそれぞれの人物が織り成す、
    ‘就活’の枠を超えた人生の現実。
    直木賞受賞作『何者』から3年。
    いま、朝井リョウのまなざしの先に
    見えているものは--。

    収録作品(関連人物)
    『水曜日の南階段はきれい』(光太郎)
    『それでは二人組を作ってください』(理香、隆良)
    『逆算』(サワ先輩)
    『きみだけの絶対』(ギンジ)
    『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』
    (瑞月の父)
    『何様』(?!)

    ただの前日譚、後日談におさまらない、
    『何者』以後の発見と考察に満ちた
    読み応えのある最新作品集。

  -----
  『水曜日の南階段はきれい』は「最後の恋」で
  読んでいて、「何者」の自分の感想にも
  しっかり登場。
  でも、「何者」の登場人物って光太郎以外は
  誰も覚えていないので、覚えていたら、
  もっと楽しめるのでしょうね。

  『それでは二人組を作ってください』は
  理香は姉とルームシェアをしていたが、
  姉が結婚する関係で、シェアをしてくれる人を
  探さなくてはならなくなった。
  目星をつけていた友人を誘うため、
  友人がいつもチェックしているTV番組で
  使われているインテリアを買ってきた。
  その店の店員が隆良。
  結局、目星をつけていた女友達を誘うことが
  できず、隆良に一緒に住もうと提案する。

  『逆算』はお釣りのことや自分の生年月日から
  いつ自分が世の中に誕生したのかなど、
  なんでもかんでも逆算して考えてしまう松本。
  自分の誕生から、自分かこの世に誕生したのは
  クリスマスイブだかつての彼氏に言われたことが
  心にずっとひっかかっていた。
  しかし、沢渡はそうではないことを
  教えてくれる。

  『きみだけの絶対』は自分の叔父が烏丸ギンジ
  (御山大学中退、在学時代に劇団『毒とビスケット』
  を旗揚げ)という劇団の代表で演出家である
  という亮博(あきひろ)。
  彼女を誘って、伯父の芝居を見に行く。

  『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』
  妹の栄子は手がかかる子、反対に私・正美は
  優等生で今はマナー講師。
  セミナー会場で田名部というサラリーマンと
  知り合う。(田名部の娘が瑞月)
  ずっと優等生であったので、ちょっと
  型からはずれたことをしたいと思っている。

  『何様』は
  松居克弘という就職の面接担当者。
  昨年は、面接を受ける側だった。
  人事の選考担当者になって、何を基準に
  合否安定をするのか悩む。


●「小説 君の名は。」 著者:新海誠  KADOKAWA 2016年6月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    山深い田舎町に暮らす女子高校生・
    三葉は、自分が男の子になる夢を
    見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、
    目の前に広がるのは東京の街並み。
    一報、東京で暮らす男子高校生・
    瀧も、山奥の町で自分が女子高校生
    になる夢を見る。やがて二人は
    夢の中で入れ替わっていることに
    気づくが--。出会うことのない
    二人の出逢いから、運命の歯車が
    動き出す。長編アニメーション
    『君の名は。』の、新海誠監督
    みずから執筆した原作小説。

  -----
  倉敷出張の際の生きのJRの中で読了。
  夢の中で入れ替わるということだけしか
  ストーリーを知らずに読み始めたので、
  中間あたりで「え!?ちょっとまって。
  これからどうなるの??」と、読む手が
  止まりませんでした。

  新海監督の映像作品はほとんど見ているので、
  もちろんこの作品も見るつもりですが、
  早く見たいです!

  ラストシーンは「秒速5センチメートル」
  と重なり、映像が頭に浮かんで
  くるようでした。
  もちろん、エンドの印象は違うけどね。
  読後感は最高でした!


●「ジャッジメント」 著者:小林由香  双葉社 2016年6月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    大切な人を殺された者は言う。
    「犯罪者に復讐してやりたい」と。
    凶悪な事件が起きると人々は言う。
    「被害者と同じ目に遭わせて
    やりたい」と。
    20××年、凶悪な犯罪が増加する
    一方の日本で、新しい法律が
    生まれた。それが「復讐法」だ。
    目には目を歯には歯を。
    この法律は果たして被害者たちを
    救えるのだろうか?
    第33回小説推理新人賞受賞。
    大型新人が世に問う、衝撃のデビュー作!!

  -----
  「復讐法」とは、治安の維持と公平性を重視
  した新しい法律。犯罪者から受けた被害内容と
  同じことを合法的に刑罰として執行できる。
  裁判により法の適用が認められた場合、
  被害者、またはそれに準ずる者は旧来の
  法に基づく判決か、復讐法に則った刑を
  執行できるかを選択できるというもの。

  「大切な人が殺されたときあなたは
   『復讐法』を 選びますか。」

  --
  第一章 サイレン
   息子が残虐な扱いを4日間も受けた上、
   殺された父親が復讐法を選ぶ。

  第ニ章 ボーダー
   14歳の吉岡エレナは、祖母の民子を牛刀
   で刺し殺した。
   エレナの母・京子は娘の態度を前々から
   問題と思っており、復讐法を選択する。

  第三章 アンカー
   路上で無差別に通行人を切りつけ、3人が
   死亡、5人が重軽傷を負った事件。
   3人の被害者専業主婦だった母親の一人娘、
   医学部生の弟を殺害された兄、教師だった
   婚約者を殺された男が法の選択権利者として
   選ばれた。

  第四章 フェイク
   孫の修一が友達のアキラに石で殴られそうな
   ところを発見し、アキラをビルから突き落として
   しまった祖母の蒔絵。蒔絵は霊能力者として
   活動をしていて、信者も多い。
   アキラの母が法の選択権利者となったが、
   信者からの圧力が強い。

  第五章 ジャジメント
   執行人は小学5年生の隼人。
   母と母の再婚相手が妹を虐待し、
   餓死させられたということで、両親を
   餓死させるという刑を執行中である。

  --
  重い、とにかく重い。
  「君の名は。」を読んだ直後だったので、
  まずは、落差にやられました。

  「復讐法を選ぶか?」と聞かれても、
  自分が権利選択者になること自体を
  想像したくないです。


●「曲がり木たち」 著者:小手鞠るい  原書房 2016年9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    不思議な公園にぽつんと佇む優しい形を
    したベンチ。きょうもここで待っている。
    あの人を。あなたをー見えない、
    歩けない、居場所がない、コミュニケー
    ションができない。
    心の傷や生きづらさを抱えながらも、
    健気にしなやかに生きる愛すべき人々の
    「普通の」物語。

    【目次】
    小さな木の葉に宿る一本の木/
    たんぽぽと梅の木/恐竜と銀杏/
    神樹のゆりかご/
    木を抱きしめて生きる

  -----
  木にまつわる短編集。

  「小さな木の葉に宿る一本の木」
  主人公は女の子・葉子。晴生という6歳年上の
  従兄。晴生の母親は再婚をする際に、
  晴生を実家の祖父母に預けた。
  私は、祖父母宅に行ったとき、晴生ちゃんに
  遊んでもらい、「葉子」の「葉っぱ」は木にとっては
  とても大事で葉っぱがないと木は生きていけないと
  教えてもらった。

  晴生が高ニのとき、頭を強く打つ
  事故に合い(友人たちによる事件かもしれない)
  それ以降、言葉も発せず、無表情に
  なってしまった。
  葉子も成長し、結婚し、アメリカに住んだ。
  帰国した際に晴生に会う。

  「たんぽぽと梅の木」
  芙美子は文章を書く仕事をしている。
  年を重ねて目が不自由になった母との
  生活を回想する。

  「恐竜と銀杏」
  主人公は銀子という車椅子を使う障害者。
  中学の同級生のケンと結婚をしようとしている。
  社会人になったころ、ケンと同様に中学校の
  頃からの同級生・龍彦と付き合っていた。
  ずっと3人で仲良しだった。
  龍彦とドライブに出かけ、事故に合い
  車椅子生活になる。
  これが原因で二人は破談。
  その後、アメリカに移り住み、しばらくして、
  先にアメリカに来ていたケンと結婚すること
  になったがケンがエクアドルのクエンカにいる
  龍彦に会いにいって、きちんと「さようなら」を
  言ってきてほしいと言われる。

  「神樹のゆりかご」
  亜矢子は結婚後、専業主婦となり、
  長男が生まれてからは、極度の教育ママと
  なる。夫の海外赴任にもついていかず、
  子どものためによいといわれるものはすべて
  取り入れる。

  「木を抱きしめて生きる」
  左手が不自由な女子高生。
  お昼ご飯を学校の近くの公園の
  木のベンチに座って食べている。
  そこで、おじいさんに出会い、
  おじいさんが差し出した文庫本の
  詩を読んでほしいと頼まれる。
  その後、数日に1回はおじいさんと
  木のベンチを分け合って座る。
  主人公はおじいさんはこの公園に
  生えている木だと思う。


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