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2016.11.16

最近読んだ本一覧477

●「冷蔵庫を抱きしめて」 著者:荻原浩  新潮社 2015年1月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    あ、ダメ、ダメだってわかっているのに、
    どうして同じことを-。
    あなたの心、解放します。
    現代人のライトだけど軽くはない
    心の病気に、シニカルに真剣に迫る
    短編集。

    【目次】
    ヒット・アンド・アウェイ/
    冷蔵庫を抱きしめて/
    アナザーフェイス/
    顔も見たくないのに/マスク/
    カメレオンの地色/
    それは言わない約束でしょう/
    エンドロールは最後まで

  -----
  ・ヒット・アンド・アウェイ
    建設会社の作業員の旦那のDVが原因
    で別れ、2歳の娘と二人暮らしの幸之。
    バイト先のコンビニのコピー機の
    修理担当の琢真と知り合い、一緒に
    住みだすが、元旦那と同じDV男だった。

    ストレス解消でボクシングジムに
    通いだしたのだが、本格的に体を
    鍛え、琢真に対峙する。

  ・冷蔵庫を抱きしめて
    新婚の直子と越朗。
    当初は趣味趣向がピッタリだと
    思っていたが、一緒に暮らしだすと
    ことごとく違うことが判明。
    直子は中学から高校にかけて拒食と
    過食を経験していて、過食の
    症状が再発した。

  ・アナザーフェイス
    主人公の浅川はプラスティックの
    食品容器の製造販売の会社で働いている。
    いろんなところで、浅川を
    目撃したという人に会うが、本人は
    そんな場所に出歩いた記憶はない。
    ドッペルゲンガーなのか?

  ・顔も見たくないのに
    女に対してだらしがない来人(らいと)
    に嫌気がさし、別れた麻衣。
    しかし、その後、お笑い芸人として
    来人がTVに登場し、売れに売れだす。
    そして、映画などにも出演。
    TVを付けると来人が出てくるので
    麻衣はTVを見なくなるが、別れたことが
    気にかからないわけではない。
    しばらくして、来人の人気も下火に
    なったころ来人からTELが入り、
    「俺たち、一緒にやってみなか」と
    てっきりプロポーズかと思ったら…。

  ・マスク
    主人公は印刷会社の会社員。
    ある日、マスクをしだすことで、
    自分の表情を隠せることに気付き、
    手放せなくなる。さらに、花粉症
    でもないのにメガネも花粉症対策の
    ものに変え、完全防備。
    花粉症の季節はごまかせたものの、
    季節が過ぎ、取引先からも怪しまれ、
    出入り禁止になる。

  ・カメレオンの地色
    梨代が現在付き合っている、マカベは
    老舗佃煮屋の長男でお金持ち。
    有名店のイタリアンなどの料理を食べ
    飽きたとのことで梨代の手料理を食べに
    梨代の家にやってくることに。
    でも、梨代の部屋はゴミがいっぱい。
    近所の老婆のゴミチェックが厳しく、
    ゴミが出せなくなっていた。
    ゴミは層になっていて、その層から
    当時、付き合っていたときの男の趣味が
    思いだされた。その中に俳優志望の
    男もいた。

  ・それは言わない約束でしょう
    立花はデパート勤務の会社員。
    他のデパートとの合併で他店舗に
    勤務することになり、初めて一人暮らしを
    始める。
    実家は商売をしており、母はもちろん父も
    よくしゃべる家族であった。
    一人暮らしを始めると、しゃべらなく
    なったせいか、自分が頭で思った言葉を
    知らない間に言葉に出してしまい、
    お客様や上司を怒らせてしまうという
    症状が出てきた。

  ・エンドロールは最後まで
    「小説新潮 2011年12月号」
    (のちに「最後の恋 MEN’S 
    つまり、自分史上最高の恋。」で
    書籍化)で既読。

  過去の記事を見返してみると、
  「荻原浩さんの作品をちょこちょこと読んで
  いるんだな。」ということを再認識させら
  れました。


●「松本清張傑作選 憑かれし者ども
  桐野夏生オリジナルセレクション」
  著者:松本清張  新潮社 2009年8月
    

  ~Amazon.co.jpの商品説明から引用~
    憑かれることを書くとは、欲望を
    滾らせた人間の姿を書くということ
    である--桐野夏生。
    本宅、愛人宅の二重生活の軋轢から、
    鬼と化した宗吉。
    社長秘書を務める独身女性・花江の
    隠された貌。
    愛欲、金銭欲などに囚われ、暗闇に
    続く道へ踏み出した男と女。
    彼らの生を鮮やかに切り取る5編を、
    現代文学の旗手がセレクト。
    「発作」「鬼畜」「馬を売る女」
    「密宗律仙教」「赤いくじ」を収録。

  -----
  清張さんの作品を読んでいると、
  灰色の気分になります。

  決して悪い意味のグレーではなく、
  作品のもつ雰囲気とか登場人物の心とか
  がグレーのイメージなのです。

  ・発作
   結核療養中の妻の療養費を妻の姉から
   せがまれ、でもギャンブルや愛人にも金を
   使いたく、つねに金欠の主人公・田杉。
   電車で無神経に眠りこけている男の首に
   衝動的に手を持って行ってしまう。

  ・鬼畜
   印刷を生業とする宗吉。
   仕事の腕もよく自分の店を持つことも
   できて、愛人を持つほど収入も
   得ていた。愛人・菊代との間に3人の
   子どもを設けるが、家業が傾き
   お金を工面することができなくなったことで
   家に菊代が乗り込んできて、子どもを
   置いて、いなくなってしまう。
   妻のお梅は子どもを起きざりにするなどの
   策を取れという。

  ・馬を売る女(原題「利」)
   他人とはあまり交わらず、真面目で、
   倹約家である星野花江は、馬主である
   社長にかかって来る厩務からの馬の
   情報を売り、情報料を稼いでいた。
   そして、社員などに金貸しをしていた。
   下請け会社の社長に運転資金として
   金を貸し、愛人関係にもなったが、
   社長は返済が難しくなり、花江を殺し、
   金貸しの証拠となる帳簿を花江の
   家から盗み出す。

  ・密宗律仙教
   定海は4人の夫人と関係をもち彼女らの
   力もあって、新しい寺を立ち上げ、檀家
   を増やしていった。
   しかし、十分な資金があるわけでなかった。
   夫人らの夫に保険をかけさせ、その
   保険金の受取人を定海にした。

   豚汁の煮汁を注射することで、病気と
   見せかけて殺すことができることを知り、
   私利私欲に走る。

  ・赤いくじ
   戦争末期の朝鮮半島のある村。
   軍医と参謀長が思いを寄せていた未亡人がいた。
   太平洋戦争に負け、アメリカ軍が上陸した際、
   慰安婦が必要だろうということで、
   女性たちがくじを引かされる。
   その未亡人も慰安婦として選ばれる。
   しかし、アメリカ兵とはなにもおきなかったにも
   かかわらず、くじを引いた女性らは
   軽蔑の目で見られることになる。


●「西洋菓子プティ・フール」 著者:千早茜  文藝春秋 2016年2月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    女を昂奮させない菓子は菓子じゃない

    スイーツは誰かの心を不意につかんで
    新しい場所へと羽ばたかせるスイッチ。
    下町の洋菓子店を舞台に繰り広げられる
    鮮烈な六つの物語。

    頑固なじいちゃんと職人肌のパティシ
    エールが営む下町の洋菓子店にようこそ。
    重箱の秘密は至上の宝石。
    スイーツに彩られた六つの物語。

    【目次】
    グロゼイユ/ヴァニーユ/カラメル/
    ロゼ/ショコラ/クレーム

  -----
  連作短編集。基本の主人公は亜樹。

  「グロゼイユ」は亜樹とじいちゃんの
  お菓子作りの場面から始まる。
  亜樹は別の洋菓子店で働いていたが、
  ばあちゃんが怪我で倒れたことにより、
  じいちゃんとばあちゃんの洋菓子店で
  働くことにした。

  「ヴァニーユ」は亜樹が働いていた店の
  後輩・澄孝(スミ)の視点で語られる。
  ネイリストの美波(ナミ)はスミに思いを
  寄せていて、洋菓子店巡りを提案して
  くれる。
  この休日は、亜樹の住む町にある紅茶店で
  を訪問することに。その紅茶店は
  亜樹の作った洋菓子をケーキセット
  として提供し、亜樹自身がサービスを
  していた。

  「カラメル」は専業主婦・美佐江が視点。
  じいちゃんの店に2,3日に一度来る客。
  夫の浮気相手のSNS監視をしていて、
  心が落ち着かない毎日を過ごす。
  美波のネイルショップの客でもある。

  「ロゼ」は美波が視点。
  綺麗、かわいいを常に追求している女の子。

  「ショコラ」は弁護士で亜樹の婚約者で
  ある祐介の視点。
  弁護士の仕事や自分の仕事の仕方を模索中。
  亜樹もじいちゃんの店を改築して、
  イートーンスペースを作ったり、新しい
  菓子の研究に精を出している。
  自分の仕事や亜樹の仕事、それぞれの
  スタイルを考え、一旦、婚約は解消しようと
  亜樹に言うが、亜樹は「解消するなら別れる」
  という。

  「クレーム」
  再び亜樹の視点。
  祐介と別れ、店の改装などの準備で大忙し。
  祐介と別れてから、毎日夕刻に祐介が
  TELをくれてるが、出ていない。

  改装のため店を閉めた日の翌日。
  朝起きると、じいちゃんとばあちゃんが
  いない。
  置手紙もなく、夕方になっても帰ってこない。
  伝手も知らず、途方に暮れる亜樹。
  夕刻の祐介からのTELに泣きつく。
  祐介はすぐに来てくれ、一緒に寝起きを
  共にしてくれる。

  数日後、じいちゃんとばあちゃんが
  ふと帰ってきた。単に、旅行に行って
  いただけ。何も言わずに行ったのは、
  ばあちゃん曰く「亜樹は自分から
  誰かを求めたことがない。本当の一人
  を少しだけ知ってみた方がいい。」と。

  店の改装は進み、ケーキのような家に
  仕上がっていく…。

  ---
  じいちゃんが格好いいし、祐介が
  優し過ぎ。
  亜樹の強がってばかりの性格もよくわかる。

  お菓子の用語がさっぱりわからなかったので
  すが、まぁ、それはわからなくても
  文脈は分かるからよし。

  亜樹とじいちゃんにはこれからもおいしい
  ステキなお菓子を作って行ってほしいと
  思います。


●「BLAST」 著者:畠山直哉  小学館 2013年9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    畠山直哉のBLASTがついに写真集で刊行

    石灰石鉱山の写真集
    『LIME(ライム) WORKS(ワークス)』
    で一躍注目を浴び、いまや世界的に活躍する
    写真家・畠山直哉の石灰石鉱山の発破の
    瞬間を撮影したシリーズ「BLAST」を
    一冊にまとめ、写真集として刊行します。
    1995年から撮影が始まった
    「BLAST」は、当時CG技術による
    表現が一般化する時期に当たったため、
    巧みなCG合成による写真と見紛われる
    こともままあったが、じつは畠山自身が
    試行錯誤の末に編み出した遠隔操作に
    よるフィルムカメラの連続撮影の
    たまものであった。以降、断続的に
    撮影された「BLAST」の作品群は、
    見るものを圧倒する迫力で、畠山の
    作品群のなかでもとりわけ人気の
    ある作品として、世界的に、美術館や
    企業コレクションにおさめられている。
    これまでなんどか写真集の企画化が
    試みられながら、なかなか作家自身の
    ゴーサインが出なかった「BLAST」。
    今回、ブックデザインに祖父江慎を迎え、
    100を超す石灰石鉱山の発破シーン
    から選りすぐって一冊にまとめた本作は、
    従来からの畠山直哉ファンのみならず、
    新たな視覚表現を求める好奇心に
    満ちた若い層にも広く愛される一冊と
    なることは確実である。

  -----
  石灰岩が爆発する直前、直後。
  爆発の音まで伝わってきそうな
  迫力のある写真。
  発破の技術師さんの腕も、あとがきを
  読むと伝わってきます。

  採掘現場での爆発というのが分かって
  いるのですが、もしこれがテロなどによる
  建物の破壊だと思ったら、恐ろしい
  気持ちになりました。


●「あおくび大根-わびさび日記」
  著者:はじめ 絵:いのうえゆう  ポプラ社 2005年1月
    

  ~Amazon.co.jpの商品説明から引用~
    顔みつめ 爪がきれいと ほめる彼
    「世のなかには、おかしな人が
    たくさんいる」という思いを
    託した俳句をイラストとともに
    紹介します。
    4コマ漫画等も収録。
    あなたのイライラをもみほぐす
    「あおくび大根の俳句日記」。

  -----
  暑さで大根の葉っぱが、「くたっ~~」
  となっているのがかわいらしい。
  「あおくびというけどそこは額じゃん」と
  いうのが一番笑えました。


●「十年交差点」 著者:中田永一、白河三兎ほか
  新潮社 2016年8月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    その一瞬の選択が、あなたの
    10年後を変える。「10年」。
    それだけをテーマに五人の人気
    作家が自由に物語をつむいだら、
    泣けて、震えて、心が躍る、
    こんなに贅沢な短編集ができました!
    時間を跳び超える機械を手に
    入れた男の、数奇な運命を描く
    物語。戦慄の結末に背筋が凍る
    ミステリー。そして、河童と猿の
    大合戦に超興奮の時代ファンタジー、
    などなど全五作。それぞれの個性が
    カラフルにきらめく、読みごたえ
    満点のアンソロジー。

    【目次】
    地球に磔にされた男(中田永一)/
    白紙(白河三兎)/
    ひとつ、ふたつ(岡崎琢磨)/
    君が忘れたとしても(原田ひ香)/
    一つ足りない(畠中恵)

  -----
  ・地球に磔にされた男(中田永一)
    父の友人・実相寺時夫が亡くなり、
    実相寺の遺産相続の話が舞い込んできた
    無職で29歳の柳廉太郎。
    実相寺の家に行くと、タイムトラベルが
    できる装置があった。その装置でタイム
    トラベルをすると、飛んだ時代(パラレル
    ワールド)にその時代の自分がいる。
    一番いい生活をしている自分と入れ替わって
    生活をしようとするが、なかなかいい生活を
    している自分に出会えない。

  ・白紙(白河三兎)
    中学教師をしている大塚。
    受け持つ中二の生徒に『十年後の自分』という
    作文を書かせたが、立川小登乃は白紙で出した。
    立川の親が事業で失敗をし、新天地で頑張ろうと
    しているところを、立川は家でをしようと
    考えていた。しかし、大塚は家族と一緒に
    やり直すことを進め、立川も家族と運命と
    共にしようとする作文を作成すすが…。
    --
    この結末にはやられました。
    そんなBadEndが待っていようとは
    思いませんでした。

  ・ひとつ、ふたつ(岡崎琢磨)
    巴留はターナー症候群で子どもを産むこと
    ができない。
    手作りのアクセサリーショップを経営している。
    かつて、男性とも付き合ったことがあるが、
    ターナー女性ということで離れていってしまった。
    店に一誠という男性が訪れ、やがて恋仲となる。
    巴留はターナー症候群のことをブログなどで
    情報発信していた。一誠はネットの記事のことを
    知ってはいたが、そのことには触れずに、
    巴留に接していた…。

  ・君が忘れたとしても(原田ひ香)
    結実子には姉がいたが、姉は夫・壮亮、
    息子・壮真をのこして他界した。
    それから、結実子は壮亮と壮真の近くに
    引っ越し、壮亮が仕事が忙しい時は、
    壮真の面倒を見てきた。そんな生活が5年続き、
    結実子も38歳になった。
    しかし、壮真が小4になったとき、壮亮が再婚し、
    妻の要望で、壮真が20歳になるまで、
    壮真に会えなくなってしまった。
    そして、10年後、壮真が20歳になったのを
    機に再会できることになる。

  ・一つ足りない(畠中恵)
    中国に住んでいた河童が飢えと寒さに
    見舞われ、海を渡って九州にたどり着いた。
    九州で、問題のない暮らしをしていたが、
    猿に追われて、どんどんと日本を北上する。
    「しゃばけ」のスピンオフ。


●「群青のタンデム」 著者:長岡弘樹  角川春樹事務所 2014年9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    警察学校での成績が同点で一位
    だった、戸柏耕史と陶山史香。
    彼らは卒配後も手柄を争い出世を
    していくが-。
    なぜ二人は張り合い続けるのか?
    異色の連作短篇警察小説。

    【目次】
    声色/符丁/伏線/同房/投薬/
    予兆/残心(前篇/後篇)/エピローグ

  -----
  警察学校の同期2人が、現場に出て、
  定年退職になるまでの話。

  誰のセリフなのかがわかりにくく、
  ちょっと読みづらい文章でした。


●「影との戦い ゲド戦記Ⅰ」
  著者:アーシュラ・K.ル=グウィン
  訳者:清水真砂子  岩波書店 2000年7月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    無数の島々と海からなるアースシー
    (EARTHSEA)。並はずれた
    魔法の力を持つ男ゲドの波瀾万丈の
    生涯を軸に、アースシー世界の光と
    闇を描く壮大な物語。
    小学6年、中学以上。

  -----
  親切にしていただいている図書館書司書さんから
  薦められました。

  ジブリ映画「ゲド戦記」を見て、全く理解が
  できなかったので、これを読んだらわかるのかしら?
  と思い、読み始めました。

  「ゲド」は本当の名前で、本当の名は他人に
  教えないらしい。
  なので「ハイタカ」と呼ばれている事や、
  ゲド自身が影を呼び出してしまったことが
  わかりました。
  「天山の巫女ソニン」のソニンが最高に純粋な
  娘だとしたら、
  「アサギをよぶ声」のアサギはソニンよりも
  ちょっと俗な感じがし、ゲドはさらに俗な
  感じがします。

  2巻以降も読もうと思います。


●「女湯のできごと」 著者:益田ミリ  光文社 2006年3月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    「家にお風呂があったらいいのになぁ。
    いつもそう思っていたけれど、お風呂が
    なかったからこそ見えた世界もあった、
    と今では思う」(「あとがき」より)。
    女湯のおばちゃんの「もったいない魂」
    って何?「ええお湯」は一体どんなお湯?
    前途多難なワキ毛問題とは?
    好評既刊『お母さんという女』に続く、
    しみじみイラストエッセイ第2弾。

  -----
  エッセイと四コマ漫画が一緒になった文庫本。
  街の銭湯の、さらに女湯に特筆したエッセイ。

  家にお風呂がある時代に育ったので、銭湯には
  通ったことはありませんが、雰囲気はわかります。
  楽しく読みました。


●「お手がみください」 著者:高森美由紀
  産業編集センター 2016年9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    眞子(8歳)とかず(86歳)はひ孫と
    曾祖母で大の仲良しだった。
    ひいばあちゃんと手紙交換をしたい
    眞子は手紙を書くが、何日待っても
    返事はこなくて。
    手紙交換によって明らかにされる
    ひいばあちゃんの秘密とは……。

    優しさと純粋さに心打たれる傑作長編小説。

  -----
  眞子は31歳の独身。会社が倒産して、無職になった。
  実家がリフォームすることになり、家の中の片付けの
  手伝いを両親から言われ、実家に帰る。
  曾祖母の部屋は、亡くなってからそのままになっいて、
  その部屋を眞子が片づける事になった。

  眞子の回想で綴られるかずとの思い出。

  眞子はかずが読み書きがでいないことを
  かずと同居し始めた頃は知りませんでした。
  (明治35年(1902年)生まれのかずなので、
  1988年のお話。眞子は1980年生まれになる。
  眞子が本読みの宿題をかずに聞いてもらっている
  シーンでかずが読み書きが出来ないことは想像できます。
  まりあの祖母が1900年生まれでしたが、
  祖母は読み書きができていた(と思う)のですが、
  この時代の人がどのくらい読み書きができるのかは
  わかりません。)

  眞子はかずに毎日手紙を書くのだが、かずから
  返事は来ない。
  かずからは、肥後ノ守での鉛筆の削り方や、
  両親が不在の時に一緒に夕食の準備などをして
  いろんなことを教えてもらう。
  しかし、かずとの生活はあまり長いものではなく、
  食道のコブが破裂し、ある日の朝、突然亡くなった。

  24年後、かずの部屋を片付けていると、
  箱の中から眞子が書いた
  手紙が出てきて、その手紙の最後に「たなかかず」と
  書かれていた。
  「な」の文字の最後の筆順は6のような形で。

  --
  高松出張の行きのJRの中で読んでいて、大泣き。
  涙がしばらくの間止まりませんでした。


●「甘い罠」 著者:鏑木蓮  講談社 2016年Z9月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    料理研究家・水谷有明が依頼を
    受けたのは和食レストランの
    メニュー開発。糖質制限食を
    メインにしようと提案する
    有明だったが、社長と意見が
    合わない……。糖質制限食が
    いかにいいか社長にも必死で
    プレゼンするが、和食界の重鎮で
    ある有明の師匠との料理対決を
    して勝つこと、を条件にされて
    しまった。果たして有明は師匠に
    勝てるのか。糖質オフは身体に
    いいのか、悪いのか!?
    女子に効く!新ジャンルミステリー。

  -----
  主人公は料理研究家の水谷有明(ありあ)。
  大型スーパーマーケットを経営している
  オゾングループが新しく出店するファミリー
  レストランのメニューの監修を行うことになった。
  和食を中心とした素材自体の味を引き立てる
  メニューの考案をしようとしていた。
  しかし、冷凍食品の開発に携わっている
  京都に住む父親が糖尿病になった。
  治療のために糖質制限の食事をするように
  炭水化物を控え、みるみる各種の数値が
  正常化してきた。
  お米はもちろんのこと炭水化物だし、
  和食の味付けで大事な酒やみりんなどにも
  糖質は含まれる。
  有明は、メニューの考案で迷いだす。

  --
  高松出張の行き帰りに読了。
  文中に、米作り農家を訪問するシーンがあり、
  農家の人が「わしが稲作りをはじめたのは
  15のとき。たった70回しかやってない。
  それだけで(米作り)が分かるもんじゃない。」
  という旨のセリフがあります。

  そうなんですよね。米作りは、基本は
  年に1回しかできないものなので、10年で
  10回しかできないもの。
  美味しいお米作り大変さが垣間見えた
  気がします。


●「ワーキング・ホリデー」 著者:坂木司  文藝春秋 2010年1月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    「初めまして、お父さん」。
    元ヤンでホストの沖田大和の生活が、
    しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で
    一変!突然現れた息子と暮らすことに
    なった大和は宅配便ドライバーに
    転身するが、荷物の世界も親子の
    世界も謎とトラブルの連続で…!?
    ぎこちない父子のひと夏の交流を、
    爽やかに描きだす。
    文庫版あとがき&掌編を収録。

  -----
  高松出張の帰りに読了。

  2007年6月に単行本として刊行。
  ホストをしていた沖田大和(ヤマト)の元に、
  5年生の男の子・神保進が息子だと名乗って
  やってきた。
  母親の神保由希子とは確かに関係があった。
  夏休みの間、ヤマトの元で過ごすという。
  ホストクラブの経営者のジャスミンが所有しているビルを
  宅配業者に貸すことになり、業務提携もすることに
  なったらしく、ジャスミンの計らいで、ヤマトは
  宅配便ドライバーとして働くことになる。
  進はできた子で、食事の準備など家のことを
  ちゃんとやってくれ、大和が不在の間に行く
  児童館でも友達ができ、その友達と一緒に
  昼食を作り、宅配会社に弁当も持ってきてくれる。

  父親と息子の軽いタッチの親子愛と大和の会社の
  同僚のの人間愛の物語です。


●「ブラック・ジョーク大全(新装版)」 著者:阿刀田高
  講談社 2007年8月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    もともとの反社会的な要素に加えて、
    狂気の笑いでもあるのがブラック・
    ユーモア。一見お気楽な笑いの裏には、
    つらく、苦汁に満ちた思い、あるいは
    本源的な恐怖が潜んでいる。
    時の試練をくぐり抜け、ますます
    切れ味鋭くなった傑作ジョークを、
    一気に集めた五百余編。
    隠し味の毒スパイスが、かえって
    薬になるか。

  -----
  ここまでたくさんのブラック・ジョークが
  よく思いつくものだと感心します。
  1つが、10行に満たない作品が多いので、
  小説のようにさらっと読んでいては
  面白さを理解できないため、1行1行しっかり
  理解していく必要があります。
  なので、読むのに、意外に時間がかかりました。


●「リーチ先生」 著者:原田マハ  集英社 2016年10月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    西洋と東洋の芸術を融合し、新しい
    陶芸の世界を切り拓いたイギリス人
    陶芸家バーナード・リーチ。

    明治42年、22歳で芸術の道を
    志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き
    日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を
    大きく突き動かしていく。
    明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の
    架け橋となった生涯を描く感動の
    “アートフィクション”

    日本を愛し日本に愛されたその半生を
    二代にわたり弟子となった名も
    無き父子の視点から描く感動長編。

  -----
  464ページの超長編。
  読んでいる途中は、その長さを感じさせず、
  読後も「あー、読み終わった…。」という感じは
  せず、さらっとした印象です。

  史実に基づいたフィクション作品。

  第1~5章
  バーナード・リーチというイギリス人が
  明治42年(1909年)、高村光太郎
  つながりで、日本で沖亀乃助という少年に出会い、
  さらに陶芸と出会う。イギリスに亀乃助を連れて
  戻り、リーチ・ポータリー(工房)を立ち上げる。
  立ち上げて数年後、亀乃助は日本に戻る。

  (その後、亀乃助は日本で陶芸活動を続け、
  福岡県朝倉郡の小石原村で、小石原焼にたどり
  着いた。)

  昭和29年(1954年)…プロローグ
  亀乃助(すでに他界)の息子、高市(コウイチ)が
  小石原焼の姉妹関係にある小鹿田焼の窯元で
  修業をしているとき、リーチ先生が小鹿田焼の
  見学にくることになった。
  その世話役を高市が仰せつかった。
  リーチ先生は、高市が亀乃助の息子だと気付き、
  亀乃助との思い出を語りだす。

  昭和54年(1979)年…エピローグ
  高市は日本でも有名な陶芸家に成長し、
  イギリスにリーチ先生を訪問することになる。

  --
  高知新聞で連載されていて、
  単行本になるのを待っていた作品。

  リーチ先生を師として、ともに陶芸の
  技術を追い求める亀乃助(リーチ先生に
  ”カメチャン”と呼ばれる。)。
  リーチが日本の芸術文化を学ぼうと来日し、
  成長していく姿と亀之助の成長がぎゅっと
  詰まった作品です。

  児童書とかもそうですが、とある人物が
  成長していく姿を描いた作品が好きなのでは?と
  思うようになってきました。


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