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2016.12.25

最近読んだ本一覧480

●「さいはての島へ-ゲド戦記3」
  著者:アーシュラ・K.ル=グウィン 訳者:清水真砂子
  岩波書店 2001年2月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    魔法の館の長としてアースシーを
    おさめる大賢人ゲド。災いの源を
    断つため、若いアレン王子をとも
    なって最果ての地におもむき、
    死の国の境界で死力を尽くして戦う。
    小学6年、中学以上。

  -----
  やっと映画「ゲド戦記」のアレンが登場します。
  でも魔法使いのテナーも出てこないし、とにかく
  映画と原作は全然結びつきません。
  ストーリーもなんかよくわからないまま淡々と
  過ぎてしまいました。


●「慈雨」 著者:柚月裕子  集英社 2016年10月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    警察官を定年退職した神場智則は、
    妻の香代子とお遍路の旅に出た。
    42年の警察官人生を振り返る旅の
    途中で、神場は幼女殺害事件の発生を
    知り、動揺する。16年前、自らも
    捜査に加わり、犯人逮捕に至った
    事件に酷似していたのだ。神場の
    心に深い傷と悔恨を残した、
    あの事件に-。元警察官が真実を
    追う、慟哭のミステリー。

  -----
  神場智則は自分が手掛けた幼女殺害事件が
  アリバイがあるにもかかわらずDNA鑑定を
  証拠としての逮捕となり、その後冤罪
  だということを知りながら、組織全体で
  隠蔽した。(神場が隠蔽したわけではなく、
  組織が隠蔽した。)

  16年が経ち、神場は定年退職し、
  妻と一緒に四国八十八か所巡りを始める。
  そんな中、幼女が殺害される事件が発生する。
  捜査課長であるかつての同僚からOKをもらい
  娘・幸知の交際相手でもある若手刑事の
  緒方から事件の状況を聞き、推理する。

  幸知は同僚夫婦の子であったが、引き取った
  いきさつや、田舎の村での駐在時代の話、
  幸知と緒方が付き合っていることを反対する
  など、いろんな側面から神場という人物が
  物語られています。

  華やかさのない話ですが、読ませる内容です。


●「潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官」 著者:川瀬七緒  講談社 2016年10月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化
    した女性の遺体が発見され、警視庁
    から岩楯警部補が派遣された。
    首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と
    断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前
    とされた。第一発見者によれば、
    島のハスキー犬がミイラを引き
    ずってきたらしい。遅れて島に
    入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、
    事前に解析した微物と、現場周辺を
    調べて出した結論は……。

  -----
  法医昆虫学捜査官シリーズの第5弾。
  これまでの中で一番グロくないと思います。
  ウジ虫の登場は少なく、反対に特定外来生物の
  アリが大量に登場。
  刺されると半端なく痛く、酷ければ死に
  至るらしい。
  洞穴で見つかったミイラ化した死体を
  アリが巣にして住み着いていました。

  殺人の動機とかのストーリーよりは、
  虫から殺された状況などを推理する
  話に気が行ってしまい、犯人や動機は
  「へぇ~」程度になってしまいます。


●「犯罪小説集」 著者:吉田修一  KADOKAWA 2016年10月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    失踪した少女を巡り、罪悪感を
    抱え続ける人々。
    痴情のもつれで殺人まで行き着いた
    スナックママ。
    名家に生まれながらギャンブルの
    沼にはまった男。
    閉鎖的な過疎の村で壊れていく老人。
    華やかな生活を忘れられない元プロ
    野球選手。
    犯罪によって炙り出される人間の
    真実。凄絶で哀しい5つの物語。

    【目次】
    青田Y字路/曼珠姫午睡/
    百家楽餓鬼/万屋善次郎/
    白球白蛇伝

  -----
  神社の参道の骨董市で偽物のブランドバッグを
  売っている母親と息子。
  息子が小さい時から、商売をしていて、
  その息子も成人して、店を手伝っている。
  そんな地域で小学生低学年の女の子が
  行方不明になるという事件が発生、死体で
  発見される。
  数年後、似たような失踪事件が発生する。
  (青田Y字路)

  小学校~中学校の同級生だった
  女の子がスナックを経営していて、
  痴情のもつれから夫を殺害したという
  ニュースを知る主人公。(曼珠姫午睡)

  大手運送会社の御曹司が
  マカオでカジノ(バカラ)にはまり
  何千億の借金をしながらも毎週のように
  通い、背任罪で逮捕されようとする話。
  (百家楽餓鬼)

  父の介護で田舎に戻ってきて、しばらくの
  間は年寄の雑多な世話などで重宝されていたが、
  養蜂で地域活性化を勝手に進めようと
  して村八分になる。それから善次郎の行動が
  おかしくなる。
  (万屋善次郎)

  高校野球で大活躍をし、大学に進学し、
  六大学野球でも活躍、プロ野球に進んだが
  数年で引退した。
  しかしプロ野球時代の豪遊生活から抜けら
  れず、周りに借金を重ねている。
  (白球白蛇伝)


●「雑談力」 著者:百田尚樹  PHP研究所 2016年10月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    多くの人は雑談について
    「相手が興味を持ちそうな話を
    すればいい」と思っているが、
    それは大きな勘違い。じつは本当に
    面白い話題とは、「話し手が一番
    興味がある話題」である。
    そしてその話の構成を工夫しさえ
    すれば、誰もが引き付けられる話に
    なるのだ。
    「書くより喋る方が100倍も好き」
    と語るベストセラー作家が、
    面白い話を構成する技術を開陳。
    「地球上には、自然界で生きて
    いけない動物が一種類だけいる」
    といった薀蓄(うんちく)や、
    一度聞いたら忘れられない著者
    自身の失敗談など「ウケるネタの
    具体例」も満載。雑談で人を
    楽しませる快感を味わうための
    一冊!

    (ダメな雑談を面白くする三か条)
    1 相手の興味に合わせるな
    2 「つかみ」で相手を揺さぶれ
    3 話の「急所」を押さえよ

    (本書で紹介する「ネタ」)
    ●惑星の「惑う」って、どういう意味?
    ●百田尚樹が爆笑した傑作ツイッター
    ●ラブレターで大失敗
    ●直線がない奇跡の戦闘機、
     零戦の話
    ●特殊な能力でナチス・ドイツを
     騙した男
    ●宮本武蔵、実は佐々木小次郎と1対1で
     戦っていない?etc

  -----
  「ラブレターの失敗話」は笑えましたし、
  「カイコの話」もすごく納得させられました。

  ”雑談力”の本と言いながらも、このタイトルに
  紛れて百田さんが言いたかったのが
  「ねつ造された南京大虐殺」と
  「従軍慰安婦問題の嘘」の話だなんだろうな、と
  一人思いました。


●「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」
  著者:清水潔  新潮社 2016年5月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の
    県境、半径10キロという狭いエリアで。
    同一犯による連続事件ではないのか?
    だがそのうちの1件「足利事件」は
    “解決済み”だった。冤罪の背後に
    潜む司法の闇。執念の取材は
    “真犯人”の存在を炙り出すが……。
    知られざる大事件を明るみに出し、
    日本中に衝撃を与えた怒りの
    取材記録。
    「調査報道のバイブル」と絶賛された
    傑作、待望の文庫化。


  -----
  2013年に単行本が刊行。
  新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。
  ノンフィクション。

  1979年から1990年の間に栃木県足利市と
  群馬県太田市で発生した4~8歳の幼女殺人事件。
  そして、1996年に発生した失踪事件。
  これらの事件を題材にしたノンフィクション作品。
  第四の事件は「足利事件」と呼ばれ、とある人物が
  犯人として逮捕され、有罪が確定し、17年も
  服役していた。しかし冤罪が確定し、釈放。
  真犯人はつかまっていない。

  DNA鑑定の精度の問題、捜査の進め方や
  取り調べ方法の問題、
  様々な問題があり、それらの問題を隠蔽した
  捜査関係者や司法関係者に疑問を呈している。
  「正義とはなにか?」

  ---
  盛岡市のさわや書店フェザン店で
  ブックカバーを付けて、中身を伏せ、
  「文庫X」という企画で
  「どうしても読んで欲しい810円(税込)
  がここにある。」だけというPOPで
  売り出したところ、売れに売れたという1冊。
  最近、書名が公開され、早速手に取りました。

  柚月さんの「慈雨」を読んだ後なので、
  こういうことが実際にあり得るのか、小説の
  世界ではないのか?!と戸惑いました。

  でも、事実なんですよね。
  正義はどこにあるのでしょうか。


●「ラストナイト」 著者:薬丸岳  実業之日本社 2016年7月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、
    古い友人で刑務所を出所したばかりの
    片桐達夫が現れた。かつてこの店で
    傷害事件を起こしてから、自身の
    妻とも離婚し、32年もの間に何度も
    犯罪に手を染めてきた男だ。
    獣のような雰囲気は人を怯えさせ、
    刺青に隠された表情からは本心が
    全くつかめない-。
    著者新境地!
    魂を震わす衝撃のミステリー。

  ----
  顔に豹柄の入れ墨をした片桐。
  35年来の友人である菊池の店に顔を出す。
  宮城刑務所から出所したという。
  刑務所に何度も出入りし、服役後、
  菊池の伝手でとある工場に就職するも
  左手を切断してしまい、義手となった。

  第一章は菊池正弘、
  第二章は中村尚(かつての片桐の担当弁護士)、
  第三章は松田ひかり(片桐の娘)
  第四章は森口絢子(片桐が追っている梶原という元
  暴力団員の妻)
  第五章は荒木誠二(息子の治療費はが必要になり、
  強盗をはたらくが、その身代わりで片桐が逮捕される。)
  と5人の視点から描かれる。
  同じシーンが第五章の途中まで同じシーンが
  繰り返されるので分かりやすが、
  反面「薬丸さん、もしかして手抜き?(笑)」という
  気持ちにもなりました。

  でも第五章の途中から、「えっ!?」という
  感じになり、「この先どうなるのか?片桐は?」
  と読む手が止まりませんでした。
  片桐の妻・陽子とひかりを思う心と最期に、
  ググっと涙がこみ上げてきました。

  久々の★3つです。


●「浜の甚兵衛」 著者:熊谷達也  講談社 2016年11月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    明治三陸地震で2万人を超える犠牲者が
    出た19世紀末。三陸の仙河海港で
    沖買船の商売をしていた菅原甚兵衛は、
    富裕な魚問屋マルカネの社長と女郎屋の
    女将の子で、正妻の子である兄とは
    そりが合わず、鬱屈を粗暴な振る舞いに
    込めて暮らしていた。海上の事故で船を
    失った甚兵衛は、大きな借金を抱えつつ、
    北洋でのラッコ・オットセイ猟に
    賭けて出る。
    東北からはるか北の海に繰り出し強く
    生きた甚兵衛の覚悟と男気。
    東日本大震災を機に、震災をさまざまに
    描いて小説に昇華する著者ライフワーク
    「仙河海サーガ」の出発点にして最新作!

  -----
  明治から昭和初期の仙河海を舞台にした
  お話。
  沖で魚を取った漁船から魚を買い取り、
  買値の高い港に運び売るという「沖買船」の
  仕事をしていたが、徴兵から戻ったら、
  沖買船も魚問屋の管理に押されて下火に
  なっていた。
  一攫千金を狙い、ラッコ・オットセイ漁を
  始める甚兵衛。
  それが大当たりして、一生でも使えきれない
  くらいのお金を手に入れた。
  沖買船の時代から一緒に仕事をしていた
  孫六の姉・おたみを嫁にもらうが、
  函館や仙台などに身請けした妾も数人いる。
  そんな甚兵衛の半生を描いた作品。

  最近、こういう話が好きだなぁ。
  自分を信じて一生懸命に頑張る姿がいい。


●「遠い国のアリス」 著者:今野敏  PHP研究所 9999年Z9月
    

  ~Amazon.co.jpの商品説明から引用~
    二十歳の少女漫画家・菊池有栖は、
    たった一人で父の友人が持つ信州の
    別荘にやってきた。古い農家のような
    建物、不思議な隣人・グッドマン博士、
    誰かがいるような気配…。
    熱に浮かされて浅い眠りから覚めたとき、
    有栖は昨日までとは違う、現実感の
    ない世界に疑問を抱く。それは、
    想像もつかない時空の旅の始まりだった。
    サスペンスあふれる展開が冴える、
    異色のSFファンタジー・ロマン。

  -----
  SF作家の菊池有栖がパラレルワールドに
  迷い込む話。
  自分がいた世界では有栖がひそかに思いを編集者・
  西田はそっけない感じだが、パラレルワールドでは
  とても優しく、有栖の婚約者でもある。
  有栖の描いている漫画の中に登場する
  時空を旅する旅人・ビショップという青年も
  登場する。
  有栖は元の世界に戻れるのか。

  --
  今野さんらしくない作品。
  主人公が20歳の少女漫画家だし、パラレル
  ワールドが登場する純SFだし。
  ホント、もち駒が多い作家さんだな、
  と感心させられます。


●「サラリーマン川柳 むちゃうけ」 編者:やくみつる、やすみりえ
  NHK出版 2016年6月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    第29回サラリーマン川柳2016年
    最新版!!人気投票ベスト100句+
    傑作約300句収載。

  -----
  投票ベスト1
  「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」

  トレンドワードが「五郎丸」、「爆買い」、
  「ましゃロス」、「ドローン」、「マイナンバー」。
  その時代がよくわかるワードだと思います。

  流行語よりしっくりくるな~。


●「危険なビーナス」 著者:東野圭吾  講談社 2016年8月
    

  ~楽天ブックスの商品説明から引用~
    弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るく
    したたかで魅力的な女性だった。
    楓は夫の失踪の原因を探るため、
    資産家である夫の家族に近づく。
    兄である伯朗は楓に頼まれ協力
    するが、時が経てばたつほど彼女に
    惹かれていく。

  -----
  主人公は手島伯朗という獣医。
  父・清一は画家で、脳腫瘍で亡くなり、
  母・禎子と母の妹・順子と叔父・憲三
  (大学の数学の教授)の力で育った。
  小学生のころ、母が医師の八神康治と再婚。
  9歳下の弟・明人も誕生した。

  伯朗も30歳代後半となり、
  勤務している病院の院長・池田から
  養子の話も持ち掛けられている。

  そんな中、明人の妻という楓という
  女性が突然やってきて、明人が
  シアトルから帰って来たあと行方不明
  になってるという。

  八神康治が末期がんで危ないため
  八神家(病院や老人ホームなどを経営する
  八神グループ一族)から呼び出されたという。

  明人はどこに消えてしまったのか。
  楓は八神家が怪しいのではないかと
  睨んでいた。

  楓と一緒に八神家の家族会議に出席し、
  八神家の様子をうかがう。

  そんな流れで、母の死の真相や、
  父が後天性サヴァン症候群だったのではないか、
  そして脳腫瘍だった父の治療の一環で
  康治が脳に流した電流が関係していたのでは
  ないかとつきとめる。
  そして清一の描いた絵『寛恕の網』が
  『ウラムの螺旋』の謎を解くカギを握っている
  ことを知る。

  --
  最初から楓自身が怪しい雰囲気満載なので
  明人の妻だとは信じがたいし、
  主人公の女性を見る目がどうも気に入りま
  せんでした。
  東野さんでなければ、「まぁまぁ、こんな
  もんかな~?」という感じです。


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